京都の宇治田原町でヤマドリが撮影されたそうです。
ヤマドリは京都府のレッドデータブックで、
準絶滅危惧種に指定されている貴重な鳥。
オスは長い尾を持っており、全身が赤褐色のとても美しい姿をしています。
ヤマドリといえば、柿本人麿の和歌が有名です。
あしびきの 山鳥(やまどり)の尾の しだり尾の
長々し夜を ひとりかも寝む
(訳) 山鳥の尾の、長く長く垂れ下がった尾っぽのように
長い夜を(想い人にも逢えないで)独りさびしく寝ることだろうか。
ヤマドリのオスの長い尻尾は90センチに及ぶこともあるため、
「長い」ことを表現するのによく使われます。
またヤマドリは、昼は雄雌一緒にいて、
夜は別々に分かれて峰を隔てて眠るという言い伝えががあるので、
ひとり寝を表現するときにも使われるそうです。
いずれにしても、男一人の長い夜を、
ヤマドリのオスの長い尾に見立てるとは、
とても美しい表現ですね。
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